はるかぜ保育園では5歳児を対象にした5歳児キャンプを実施しております。
大人は最低限のサポートに徹して、子どもたちだけで生活する自立体験の2日間です。
幼児期の体験は、自立に大切な自己肯定感に大きく影響するといわれています。
親御さんの助けがない環境の中で、自分たちの力だけで一つの目標を達成する。
そして「自分は出来る!大丈夫!」という成功体験を一人ひとりの心に刻みます。
今回のキャンプは、箱根町仙石原にある「金時山登山」と、富士御殿場口新五合目からの「富士さんぽ」。そして人気の下山ルート「大砂走」での砂滑りに挑戦しました。
【キャンプの目的】
「自分のことは自分でする」
「お友達同士で協力し合う」
「礼儀作法を身につける」
「成功体験を積み上げる」
【一日目】金時山登山(宿泊先:YMCA東山荘)
金時山のふもとにある金時神社(公時神社)で安全祈願を行い、登山スタートです。
金時神社は、金太郎のモデルになった源頼光(みなもとのよりみつ)に仕えた四天王の一人である坂田公時(さかたのきんとき)が祭神として祀られている神社です。
山頂までは約3km、約1時間30分程を目標に山頂を目指します。
樹木の根や大きな石がゴロゴロあって、大人でも苦労するほどの山道。
途中、大きな石に苦戦している女の子に男の子が声をかけ「こっち側の木の根っこを登ると簡単だよ!」と言って登り方を教えてあげている姿はとても頼もしく感じました!
登山が進むにつれ一定の距離を保ちながら、両手を上手に使って登れるようになっていきます。
最後の難関はボルダリングさながら、手がかり足がかりを探しながら全身を使って乗り切りました。
各園、無事に山頂に到着しました。
霧が出てきてしまい富士山を見ることはできませんでしたが、全員が金時山を制覇したという「達成感」と「手作りのおいしいおにぎり」を味わいました。
登山を終えて宿泊先の東山荘へ。
入浴を終えてからみんな揃って夕食です。がんばったみんなの食欲は止まりません。
次から次へとお代わりの列に並ぶ子どもたちに食堂のおじさんが「お味噌汁がたりないなぁ」と嬉しそうに、ほくそ笑んでいました。
ごちそうさまの後は、自分たちで協力して後片付けをして園ごとに部屋へ戻ります。
寝床の準備や歯磨き、お着替えなど全部自分たちで行います。
時間はかかりますが先生たちはその姿を見守ります。
その間に、窓から見える富士山も夜支度を始めています。
夜8時には登山の疲れもあり子どもたちはぐっすり眠りにつきました。
【二日目】
二日目の朝は早く、AM5時に起床してみんなでお散歩を楽しみます。
お布団のかたづけやゴミ捨ても協力して行いました。
先生から今日のお約束を聞いた後、朝食を頂き、東山荘を後にします。
施設の皆さんにご挨拶をして、みんなで記念写真を撮りました。
「ふじさんぽ」
東山荘を出てバスに揺られること約30分。富士山の五合目へ到着。
YMCA東山荘ネイチャープログラムの方々にサポートを頂き、二ツ塚(双子山)ルートを散策しました。
途中、モズをはじめたくさんの野鳥の声に耳を澄まし、小鹿の頭蓋骨や蟻塚などを観察して歩きました。
木々の成長が止まるといわれている森林限界まで登り、そこで昼食をとったのち、大砂走り通って「砂滑り」を楽しみながら下山します。
「大砂走りの砂滑り」
富士山が産んだ、大自然のアトラクション「大砂走下山道」
ネイチャープログラムのさるリーダー(ニックネーム)を先頭に、砂の滑り台から始まり、砂山登り、ジャンプ、前回り、ゴロゴロまわり、二人組でのゴロゴロまわりなど、富士山ならではの遊びを楽しみました。
二日間のキャンプは、大きなけがもなく無事終了しました。
金時山の登山は、大人の手助け無しで子どもたち一人ひとりの力で山頂まで登頂することが出来ました。
本当に誇らしい姿でした。
保護者の方々のご理解あってのことと感謝申し上げますとともに、お子様をたくさん褒めてあげてください。